フェイスリフトの手術は複雑で、医者選びには時間がかかります。この手術はドクターによってやり方が千差万別だからです。
頬のフェイスリフトは、少しだけ切って効果を出すのは難しい部位です。わたしはまだ30代前半だったので、額の上や頭部まで傷が残るようなリフトは覚悟ができませんでした。切ってもせいぜい耳の前や、うしろ5~6cmの傷ですませたい、というのが条件でした。
あらゆる情報を探しましたが、素人目には何が自分に最適なのか正確に判断できないため、結局は東京にある個人医院で、大手美容外科で実績のある先生にお願いしました。対応もとても丁寧なドクターでした。
まずは手術前のマーキングを行います。わたしは顔の右側のほうが弛みがあると思っていましたが、先生は「右のほうが顔の幅が狭いので、左とそろえる様に引っ張りすぎないようにしましょう。」と言っていました。
私はそのようにしたら右のほうが弛んだままじゃないの?と思いましたが手術の緊張もあってうなずくだけでした。
目が覚めると、激痛というほどではないけれど予想よりも痛みがありました。寝たまますぐに鏡を見せてくれて顔が引っ張られているのがわかって嬉しかったです。
傷は両耳の前側に4cmくらいずつありました。「首の皮膚も少し引っ張っておきました。」と先生が言っていて、耳の後ろにも少し傷がありました。
翌日は目がつっていて、顔の横幅が1.2倍くらいになってました。痛みは食べ物を食べると疲れるため、柔らかいものを食べていました。1週間くらいは知人じゃなくても不自然に感じる顔だったと思います。
手術を受けて、2週間後には仕事復帰しました。それまで眼鏡だったのをコンタクトにして、メイクも変えて出勤しました。手術のことは誰にも伝えていないけど、「なんか顔の雰囲気変わったね」と言われたため気づいた人もいたかもしれません。
ロングヘアーだったので耳の前の傷は隠せました。顔はまだ少し腫れていたけど、それが逆に若く見せていました。この頃から1か月くらいが一番綺麗だったと思います。どんなライトの下で写真を撮っても弛みが気にならないくらいで、20代前半にしか見られませんでした。(手術を受けたのは30代前半)。
手術を受けて1か月~2か月くらいで、左右の差が気になり始めました。もともと弛みが強かった右側だけ、ほうれい線とクマが再び出てきました。それでも手術する前に比べれば断然皮膚は張っていたし、気にしすぎなければ普通の30代よりは若い状態でした。
わたしは手術前、ゴルゴ線が目立っていたのですが、フェイスリフトから2年くらいでまた目立ってきました。手術前ほどひどくはありませんが、ライトの下にいくとわかります。
だんだんと緩んでいくのを感じていて、フェイスリフトの効果の限界は案外短かったです。
受けないよりは受けてよかったと思います。最初がかなりゆるみがひどかったので、一番最初に比べれば、たとえ緩んだあとでもまだマシなように思います。
先生いわく、皮膚の都合からフェイスリフトは人生で3回まではできるそうです。
個人差はあると思いますが、笑ったときの表情がすこし不自然になったように感じます。赤の他人から見ればほとんど気にならないレベルかもしれませんが、毎日顔を合わせる人であれば、なんとなく不自然さを感じるでしょう。
私はもともと左右差がありましたが、いろいろな手術を繰り返しているうち、左右差が生じることはあります。一度左右差が生まれると、それを均一にそろえることはとても難しいです。
これは私だけでなく、ほかにも均一にするのは難しいという話をよく聞きます。
それでもゆるみがどうしても気になる人にとっては、フェイスリフトは一定の効果はあるし、顔の機能面の障害は少ない手術だと思うので、覚悟を決めたなら受けてもいい手術だと思います。